プロ野球からホームランバッターが減った理由

なぜプロ野球にホームランバッターが減ってしまったのか??

 

最近プロ野球を見ていて思うのは10年、15年前のプロ野球と比べて現在のプロ野球には年間40本や50本打てる選手は本当に少なくなっています。

特に日本人選手に限定するとほとんどいません。去年ヤクルトの山田選手とソフトバンク柳田選手がトリプルスリーを達成しましたが二人とも年間40本塁打達成とはなりませんでした。しかし今年は横浜ベースターズの筒香選手が40本塁打を達成しヤクルト山田選手もこの記事を書いている2016年9月15日時点で38本塁打打っていて40本も射程圏内という状況です。

 

日本人選手で40本塁打以上打った選手が出たのは2010年の巨人の阿部選手以来です。少し前まで40本塁打以上打つ選手は12球団に常に何人かいましたしここ数年と比べても40本塁打の達成率は高かったです。

 

そして今年やっと久しぶりに40本塁打以上を打つ選手が出てきてちょっとホッとしているところです。

ただ気になるのはなぜここまでホームランを打てる打者と言われる選手が減ってしまったのでしょうか??

 

ホームランバッターが減った理由は??

 

①ボールの影響

 

少し前に統一球問題がありました。各球団が使用するボールの反発係数にバラつきがあるのを改善する為に導入したボールが実は定められた数値の範囲を外れていて球界全体で大きな騒動となった事件です。

低反発のボールが使われていた事が報道され現在使われているボールは飛ぶボールだと認識している人も少なくないと思いますが、30年や40年前と比べると現在使われているボールも決して高反発ではないのです。

当然違反球と呼ばれていた規約違反の低反発球は現在使われていませんが、それでも過去と比べると飛ばないボールと言えるのです。

これが現在ホームランバッターが少なくなった原因の一つと言えると思います。

 

②球場が広くなった

 

昔と比べると各球団のホームグラウンドとして使われている球場が平均的に広くなってきています。広さだけでなく高いフェンスを備える球場も多くなってきているのでひと昔前と比べると同じように打球を飛ばしても本塁打にならない事が増えてきたのも原因の一つと考えられます。

 

③ドラフトで好まれる人材の変化

 

前にヤクルトなどで活躍した岩村選手が監督を務める独立リーグの球団でNPB入りを目指す選手のドキュメントを見た時に結局ドラフト指名なしと言う結果に終わった時岩村監督がスカウトの方にも打撃がウリの選手で守備は鍛えれば絶対もっと上手くなるからと話はしたがやっぱり今はスカウトの人たちが選手を見る時まず野手は守備を見られる分打撃が魅力でも守備が上手くない事を理由に評価を下げてしまうと話していたのが印象的でした。

 

思い起こせば去年のドラフトで上位指名候補で市名は確実とされていた慶応大の4番谷田選手がまさかの指名漏れという結果になってしまいました。

これだけ前評判が高かったのにもかかわらず指名漏れした原因はいろいろ囁かれていましたが、守備の能力もその理由の一つだと言われていました。

 

ここ近年のホームラン数減少には色々な原因がありそうですが、一人の野球ファンとして思うのは長距離砲はやっぱり夢があるという事です。

そういう選手が各球団1人ずつくらいいる時代が到来して欲しいですね。